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郷土史の調べ方2025.05.14 最終更新日:2025.05.28

地図で歴史を旅しよう!国土地理院地図活用ガイド

土地の歴史を調査することは、土地の安全性や適正な利用方法を考える上で重要です。特に、過去の地形や自然災害の履歴を把握することで、リスクや歴史を知ることができます。国土地理院が提供するさまざまな地図(https://maps.gsi.go.jp/)を活用すれば、土地の過去の状態や変遷を詳細に調べることが可能です。国土地理院地図はWEB上で閲覧が可能です。

これらの地図の中でも、特に土地の歴史調査に役立つ項目をいくつかご紹介します。

明治時代の低湿地データ

  • 明治期に作成された地図から、当時の低湿地の分布を抽出したものです。ここで言う「低湿地」は、河川や湿地、水田・葦の群生地など「土地の液状化」との関連が深いと考えられる区域です。

自然災害伝承碑

過去に発生した自然災害(洪水、土砂災害、高潮、地震、津波、火山災害等)の様相や被害状況等が記載されている石碑やモニュメントのことです。これらの碑は被災場所に建てられていることも多く、過去にその土地で、どんな災害が起こったかを知ることが出来ます。

航空写真

年代別に撮影されており、並べて比較ができます。古い時代の航空写真を見れば、その土地の過去の利用状況や地形の変化を把握できます。例えば、かつて田畑だった場所が住宅地に変わった様子や、河川の流れが変わった様子などを確認できます。

地形分類図

その地形を形態、成り立ち、性質などによって区分したものです。身の回りの土地の成り立ちと、その土地が本来持っている自然災害リスクについて、地図上をワンクリックすることで確認できます。

このように、国土地理院の提供する地図を活用することで、土地の歴史や自然災害リスクを詳細に調査することができます。土地選びや防災対策の参考にするために、ぜひこれらの情報を活用してみてください。

この記事を書いた人

土地物語

執筆者:土地物語

東京・千代田区の歴史調査の専門チームです。日本の歴史と個人が交わる知的体験が得られるコンテンツの制作を心がけています。誰にとってもわかりやすい土地の歴史書を制作するサービスを提供しています。
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